スオムス戦線

ベトベトマニア3、オペレーション・ジャンクションシティー。前夜祭からの続きです。



たらばスリーさん夫妻と共に、ジープの前で。

夜中に止んだと思われた雨は、朝方になると恐ろしい勢いで会場の屋根を叩きつけていました。

当然ながら戦争は雨でも続きます。こんな雨如きで中止になどならないのです。

雨模様の中、参加者たちは装備の準備を始めるのでした。



自分はこんな感じで参戦することに決めました。

前日に購入したばかりの装備品が山盛りです。

・解放戦線メインフォース戦闘服
・薄い緑色の帽子
・ズボンベルト
・鹵獲品ピストルベルト
・鹵獲品デモリション・バッグ
・中国軍水筒
・カービン銃30連弾倉ポーチ
・中国軍キャンバス靴
・AGMエアコキM1カービン
・レプリカF1手榴弾

いつものように首からタオルを巻いております。

装備品を大量購入した時に、おまけで黒の戦闘帽も頂いたりしました。



いい感じだな、とは思ったのですが、今回は薄緑色の帽子を使用することに決めたのです。
何かの機会に使いたいですね。

ベルトに挟んだ手榴弾は落ちるものという認識があるのですが、今回はぜんぜん落ちる気配がありませんでした。意外にしっかりと保持できていたのは、ズボンベルトに引っ掛けたからでしょうか？

足首のボタンは届かなかったので、麻紐で結んであります。前夜祭で見たプラトーンの北ベトナム兵のよう。



レバサシさんはシールズとして参戦。結局、直接相対することはありませんでしたが、それもまたベトマニでしょう。


今回は南側70名、北側20名前後と少なめ。4月上旬ということもあり、花見などの行事と重なったのではないでしょうか(会社の花見を蹴った男が記事を書いております)。

また前述のように雨が降り続けていましたから、その影響もあるでしょう。

今回の開催式では、黙祷の時にいつものラッパ吹奏がありませんでした。

その代わりに、降り続ける雨音が鎮魂歌となり、参加者に囁いたのです。






今回は北側参加者が少なかったため、戦闘中は常に引っ張りだこという状況でした。

私はブービートラップを設置しようと試みたのですが、段取りが悪すぎて2つしか設置できませんでした。シールズか、それとも政府軍かが前進してきたのが見えたのです。

北ベトナム正規軍本隊はすでに米軍攻撃に向かった後でした。私はなんとか解放戦線地方軍に合流すると、後方に敵が進出したことを伝えます。

北ベトナム正規軍が後退してくると、私は彼らに同行することにしました。と言うのも、ブービートラップ設置の際に木箱を置き忘れたからです。せっかくの物資を米軍に鹵獲されては堪りません。

しかしながら戦闘は苛烈であり、一時は拠点となる村をも失いました。我々は寡兵でしたが、敵もまた弾薬が少なく、一進一退の攻防を続けます。解放戦線地方軍もこの戦いに参加しますが、やはり決定的な打撃を与えるには至りません。

我々は迫撃砲、ロケット弾を併用して南側勢力に攻撃を加えますが、肝心の機関銃が不足していたのです。

戦闘の果て、ようやく回収した手榴弾収納箱を他の弾薬共々、村にただ1軒残った家屋の中へ隠します。が、我々が村を離れた隙に鹵獲されてしまいました。SOGチームが弾薬集積所を発見し、米軍陣地へと持ち帰ったのです。

これにより米軍は補給が来るまで戦えるだけの弾薬を得ます。米軍の攻勢が急に激しくなったのには理由があったのです。



我々は何度も何度も繰り返し攻撃を続けました。その度に南側勢力は激しく応答し、戦線は膠着するのでした。





写真は待機時の写真です。言葉通り常に戦っていたわけではなく、時には雨に打たれながら静かに待つこともあったのです。



ビフィズス菌さんに撮っていただいた写真です。この時はまだ、雨に濡れているだけでした。



こちらは午前も終わりに近い頃に撮られた写真。
実は今回、弾薬補給を忘れていたため、ほぼ特殊弾薬状態で参戦していました。途中で1回、たらばスリーさんから弾をお借りしたくらいで……。せっかくフィールド指定弾を買ったのに、封を切っていません。



さて、午後になると戦闘はより凄まじくなります。

北側勢力は敵の包囲網をすり抜け、敵指揮所への肉薄攻撃を敢行します。しかし指揮所付近には増援隊が待機しており、これに正面からぶつかることになりました。

攻撃は失敗した上、退却に失敗した一部の部隊が米兵の捕虜となります。

嗚呼。この頃になると寒さで状況判断ができなくなったのか、みんな泥の中へ突っ伏すようになります。

ビフィズス菌さんの同志であられる56式さんは今回初参加だったそうですが、終いには「心がベトベトになるとは思っていたけれど、まさか服までベトベトになるとは思っていなかった(意訳)」と語っておられました。あれはシールズに気付かず無謀な突撃を実施したときの、今際の声だったか……。



この時に土となったメンバーの一部で撮った写真。服を洗って泥を落とそうという、それはそれは無駄な努力をした人々ですね……。

「弾倉を水洗いするのって初めてだ」とか、「どこから洗うべきかわからない」と話し合った結果、やっぱり無駄だという結論に至ってとぼとぼ戦場に戻ったのでした。

折しも目の前では友軍が指揮所攻撃を再開しており、またしても押さえ込まれている状況でした。

空気となって北側勢力のところへ戻ろうとすると、なぜか25師団の舩坂さんが一緒について来ようとしたり(笑)
舩坂さんはカレリアぐらしで独軍少尉殿をされていたお方ですね。あの陽気さとノリの良さは、ナム戦でも充分に発揮されておりました。


全体的に見て、今回の北側勢力は鬼神の如き戦い振りを南側に知らしめました。いくつもの敵部隊を撃滅し、その中にはシールズの分隊まで含まれていたのですから。圧倒的少数派の状況で対等に戦えたのは、まさに革命的精神のおかげでしょう。よくわからずに適当なことを言いました、はい。


最後の特殊弾薬戦は、不手際が発生してしまいました。どうやら最後の発破の前に動き出してしまったようで、いわゆるヒヤリ状況だったようです。

ずっと雨に打たれ続けるという1日ですから、疲れで何もかも麻痺してしまっていたのかもしれません。とはいえ爆破は危ないものですから、今後は注意しなくてはなりませんね……。






自分は最終的にこんな汚れになりました。

後ろに写っている25師団の兵士も相当泥で汚れております。いやはやみんな苦労して泥を落としていました。何しろこれから帰らなくてはならないのですから。



ベトベトマニア3はこのような内容でした。やっぱり雨という状況はなかなか無いものですよね。貴重な体験でした。


今回、ブービートラップは全く効果発揮しなかったようです。最終的には全て解除されていたようですが、それは単に邪魔だったからでしょう。

なんとか活かすならば、朝早くに設置するか、より素早く設置できる方法を編み出さねばなりません。おそらくその両方が必要になるでしょう。

「ベトコン」の最大の武器はブービートラップですから、次回以降のベトマニでまた試したいところです。


良かったのは前回から投入している木箱。弾薬に限らず、生活感を出せるアイテムがもっと必要ですね。

半地下式の本拠地とか欲しいですよね……誰か一緒に作ってくださる方はいませんか？



次のナム戦はナムこれ3とアホカリ、ナムぐらしかなぁと考えています。考えている間にもナム戦イベントは増えており、5/14のオペバルV3と8月の第4回かめナベ会が自分の中で候補に上がっています。


とりあえず直近ではオペバルV3というものに参加してみようかと検討しています。たらばスリーさんにお誘いいただいたので、今回は北ベトナム人民軍ですかね。いろいろ装備も買ったわけですし、アホカリ準備の意味も含めて。

ナムこれとナムぐらしの開催予定がちょっとわからないのが不安ですが、きっとそのうちに公開されることでしょう。

できればフエの戦いまでに56式を手に入れておきたいところです。GHKのガスブロAKMは音沙汰ないですし、来たとしてもAKMですんで。さすがにオペバルV3までは厳しいかな……資金的に。

そんなわけで、ベトマニ3の参戦記でした。


参加者の皆さま、運営のお歴々、そしてフィールドオーナー様。素晴らしいイベントをありがとうございました！

またお会いしましょう！