2013年05月06日
【プラモ】ズベズダ&ミラージュ T-26軽戦車 フィンランド軍仕様
本当は今日もフィールド整備があったのですが、哀しいかな筋肉痛でダウン。仕方ないのでタミヤの25ポンド砲弾薬車とSd.kfz222を作っていました。
で、ここでは以前に作ったT-26のフィンランド軍仕様を紹介します。(前フリ関係ねーのかよ)
T-26はソ連の軽戦車で、主にWW2初期を戦った車両です。フィンランドは対ソ戦争でこれを大量に捕獲、最後まで使用を続けました。
続きから。
まずはズベズダのT-26(1933年型)。
最近発売された(と言っても数年たったか)キットで、履帯は部分連結式。車体下部は一体でなく、箱組みする必要があります。
しかし初っぱなから出鼻をくじかれました。上部転輪の支柱が折れてどこにもなかったので、プラ棒で修理。
その後は特に難しいところはなく完成。ただしフェンダは塗装のため取り外せるようにしておきました。面倒でも、もう少し取り外せるようにしておけば良かった(-×-)
ここで大きさ比較。イタリアの同時期の戦車であるM40セモベンテ(元の戦車であるM13/40は13t)と比較すると、9tのT-26は一回り小さいです。あと足回りもT-26はほとんどヴィッカース軽戦車のコピーですが、M13/40系統は似ていても改良がほどこされています。
ただ写真を見ていてもあんまり気付きませんが、実際に模型を作るとパーツ切り出しやパーティングライン処理で苦労するぶん、得られるものは大きいですね。
で、ミラージュのT-26C。T-26Sという表記の方が好みなので、記事ではそう書きます。傾斜装甲型のT-26は戦訓を元に改良され、砲塔のみ傾斜の1937型と戦闘室も傾斜の1939年型があるそうです。しかしネットの製作例を見るとどうもミラージュのT-26Sはテキトーなようで、実際はT-26S「風」のようです。
ミラージュのヴィッカース6t軽戦車シリーズはメーカーのお国戦車である7TPがベースで、キット毎にパーツを追加して派生型に改蔵する形をとっています(いらないパーツも入っていますし、息の長いキットなので新しい金型のパーツもあります)。そのため切り貼りする場面も出てきますが、何しろ価格がべらぼうに安いですし、完成したときには妙な達成感があります。
実はミラージュ製は今回が2作目で、1作目はそれこそヴィッカース6t軽戦車のフィンランド仕様(鹵獲した45ミリ砲搭載の「T-26E」)だったのですが、技量が足りず断念した思いがあります。
つまりミラージュに対するリベンジ戦です。履帯の選択肢は骨の折れるリアルな連結式と、「ブルか!」と叫びたくなるほど簡単なゴム製。当然前者でアタックしました。
しかし、最初に組んだヴィッカース6t軽戦車がいかに組みやすいキットかを痛感する事態に。
傾斜装甲故にエンジンルームのパーツが合わず、いくつかを延々ヤスリで削り続けました。しかし楽しく攻略していきます。
で、ズベズダ製のT-26と比べてみる。
で、操縦手ハッチの取り付けに入ろうとして、
ん?
はい?
これ角度間違ってね?
いや説明書だと削るって描いてあるけどさ、にしても違うっしょ!
こいつを、
うん、駄目だ
おそらく設計者は深く考えないで設計したのでしょう。操縦席のハッチも大きさが違います。他のヴィッカース6t系列ならよくてもT-26Sは装甲が傾斜しているのです。
てか、エンジンルーム削ったのもキットが傾斜を考えていないせい。
ちなみにこのキット、火焔放射型も製作できますが例によって砲塔の位置が違ったりするそうな。
どうしよう、プラ板で作り直すか、でもハッチ短いし……。
あれこれ思案したあげく深夜のテンションで、
まあ待てよ、こりゃあうまい撃破だぜぇ!
ということで撃破仕様に。兵隊さんごめんなさい。
ハッチ開けておけばばれないという発想から、「じゃあ戦車兵で隠そう」を経てこんな形に……。戦車兵はタミヤのT-34から持ってきました。一応、砲塔のハッチにも手がかかっています(むごい)。
調子に乗って穴を開けまくります。
フェンダも破壊!
おお!こいつは連結式じゃねえか!じゃあ履帯もぶっ壊そうぜ!
……果て無き履帯切り離しで多少正気に戻りあぎゃー
でもこうやって並べていくとヘンな気分に(とてもマゾ)
接着すると良い感じに。パンフロのM13/40を思い出しながら壊れたように履帯を曲げていきます。反対側はフツーに組みました。……ヴィッカース6t軽戦車あと何台か欲しいけど、ミラージュのなんだけど、この「履帯を切り出し三千枚」で躓きそう。
だいたい完成したので、一気に塗装します。塗装は3色迷彩。あとで知ったんですが、迷彩は1943年からで、そのとき車体番号も改訂されたとか。今度調べてみたい。
灰色を下地に迷彩をかけていきます。塗装は全部筆塗りなのでムラが出ますが気にしない。気になったところは重ね塗りします。足回り塗るのめっちゃ大変だった……。
で、完成。ズベズダT-26。
両者ともにヴェザリングマスターで化粧直ししています。おかげで色むらもだいぶ自然になりました。ヴェザリングマスターは手放せません。簡単だし、自分に合っているので。
で、ミラージュ製T-26Sタイプ。
なんだかんだ言って楽しいキットでした。まあ大変なのでそうたくさんは作れませんが、数年経ったらまた作っても良いかな、と思えます。
脱出できなかった戦車兵。血を流してあります。
模型でこういうえぐいのを再現することに抵抗感がある方もいらっしゃるでしょうが、私は再現します。それが実際の戦争であり、人の死なない戦争はあり得ないからです。
そういう考え方を持っていますが、ストライクウィッチーズやガールズ&パンツァーは大好きです。「登場人物が死なない」と安心できますから。もっともストライクはメインが死なないだけで、裏では大勢死んでたりしますけど。
まあ、適当な表現が見つからないのですが……「郷に従え」、つまりその世界観に従うことが好きな私にとって、ガルパンは救いなのかもしれません。
お気づきのように、この2台の戦車には国籍マーク、つまりスワティスカが入っていません。これはいつかデカールを手に入れたときに……という希望を込めての放置です。
同じく製作中のKV-1との比較。ただし756(r)、つまりドイツ軍鹵獲仕様です。
見て分かるとおり、同じスケールかというほど大きさが違います。いっしょに並べるとKVの重量感が半端ないです。履帯の大きさなんか「えっ、えっ」と思考停止するほど違います。戦車兵じゃなくてヨカッタ。
気付いた方もおられるでしょう。「なぜドイツ軍仕様のKVにフィンランド軍の迷彩が?」、と。
実はこのKV、フィンランド軍仕様ではなく、継続高校仕様、つまりガルパンモデルなのです。ガルパンのいいところは1945年までの戦車であればありとあらゆる可能性がある点です。かの世界では大洗を見れば分かるよう、1つの戦車道競技でも戦車の種類や迷彩はフリーダムなわけで、その世界観に乗ったのですな。公式の設定にはないので、いわば同人仕様?
とりあえず完成したので、ウレシイ限りです。あ、756(r)はまだですけど。あの迷彩を嫌と言うほど見たので、とりあえずはアフリカに逃げます。いずれまた着工するでしょう……。
最近発売された(と言っても数年たったか)キットで、履帯は部分連結式。車体下部は一体でなく、箱組みする必要があります。
しかし初っぱなから出鼻をくじかれました。上部転輪の支柱が折れてどこにもなかったので、プラ棒で修理。
その後は特に難しいところはなく完成。ただしフェンダは塗装のため取り外せるようにしておきました。面倒でも、もう少し取り外せるようにしておけば良かった(-×-)
ここで大きさ比較。イタリアの同時期の戦車であるM40セモベンテ(元の戦車であるM13/40は13t)と比較すると、9tのT-26は一回り小さいです。あと足回りもT-26はほとんどヴィッカース軽戦車のコピーですが、M13/40系統は似ていても改良がほどこされています。
ただ写真を見ていてもあんまり気付きませんが、実際に模型を作るとパーツ切り出しやパーティングライン処理で苦労するぶん、得られるものは大きいですね。
で、ミラージュのT-26C。T-26Sという表記の方が好みなので、記事ではそう書きます。傾斜装甲型のT-26は戦訓を元に改良され、砲塔のみ傾斜の1937型と戦闘室も傾斜の1939年型があるそうです。しかしネットの製作例を見るとどうもミラージュのT-26Sはテキトーなようで、実際はT-26S「風」のようです。
ミラージュのヴィッカース6t軽戦車シリーズはメーカーのお国戦車である7TPがベースで、キット毎にパーツを追加して派生型に改蔵する形をとっています(いらないパーツも入っていますし、息の長いキットなので新しい金型のパーツもあります)。そのため切り貼りする場面も出てきますが、何しろ価格がべらぼうに安いですし、完成したときには妙な達成感があります。
実はミラージュ製は今回が2作目で、1作目はそれこそヴィッカース6t軽戦車のフィンランド仕様(鹵獲した45ミリ砲搭載の「T-26E」)だったのですが、技量が足りず断念した思いがあります。
つまりミラージュに対するリベンジ戦です。履帯の選択肢は骨の折れるリアルな連結式と、「ブルか!」と叫びたくなるほど簡単なゴム製。当然前者でアタックしました。
しかし、最初に組んだヴィッカース6t軽戦車がいかに組みやすいキットかを痛感する事態に。
傾斜装甲故にエンジンルームのパーツが合わず、いくつかを延々ヤスリで削り続けました。しかし楽しく攻略していきます。
で、ズベズダ製のT-26と比べてみる。
で、操縦手ハッチの取り付けに入ろうとして、
ん?
はい?
これ角度間違ってね?
いや説明書だと削るって描いてあるけどさ、にしても違うっしょ!
こいつを、
うん、駄目だ
おそらく設計者は深く考えないで設計したのでしょう。操縦席のハッチも大きさが違います。他のヴィッカース6t系列ならよくてもT-26Sは装甲が傾斜しているのです。
てか、エンジンルーム削ったのもキットが傾斜を考えていないせい。
ちなみにこのキット、火焔放射型も製作できますが例によって砲塔の位置が違ったりするそうな。
どうしよう、プラ板で作り直すか、でもハッチ短いし……。
あれこれ思案したあげく深夜のテンションで、
まあ待てよ、こりゃあうまい撃破だぜぇ!
ということで撃破仕様に。兵隊さんごめんなさい。
ハッチ開けておけばばれないという発想から、「じゃあ戦車兵で隠そう」を経てこんな形に……。戦車兵はタミヤのT-34から持ってきました。一応、砲塔のハッチにも手がかかっています(むごい)。
調子に乗って穴を開けまくります。
フェンダも破壊!
おお!こいつは連結式じゃねえか!じゃあ履帯もぶっ壊そうぜ!
……果て無き履帯切り離しで多少正気に戻りあぎゃー
でもこうやって並べていくとヘンな気分に(とてもマゾ)
接着すると良い感じに。パンフロのM13/40を思い出しながら壊れたように履帯を曲げていきます。反対側はフツーに組みました。……ヴィッカース6t軽戦車あと何台か欲しいけど、ミラージュのなんだけど、この「履帯を切り出し三千枚」で躓きそう。
だいたい完成したので、一気に塗装します。塗装は3色迷彩。あとで知ったんですが、迷彩は1943年からで、そのとき車体番号も改訂されたとか。今度調べてみたい。
灰色を下地に迷彩をかけていきます。塗装は全部筆塗りなのでムラが出ますが気にしない。気になったところは重ね塗りします。足回り塗るのめっちゃ大変だった……。
で、完成。ズベズダT-26。
両者ともにヴェザリングマスターで化粧直ししています。おかげで色むらもだいぶ自然になりました。ヴェザリングマスターは手放せません。簡単だし、自分に合っているので。
で、ミラージュ製T-26Sタイプ。
なんだかんだ言って楽しいキットでした。まあ大変なのでそうたくさんは作れませんが、数年経ったらまた作っても良いかな、と思えます。
脱出できなかった戦車兵。血を流してあります。
模型でこういうえぐいのを再現することに抵抗感がある方もいらっしゃるでしょうが、私は再現します。それが実際の戦争であり、人の死なない戦争はあり得ないからです。
そういう考え方を持っていますが、ストライクウィッチーズやガールズ&パンツァーは大好きです。「登場人物が死なない」と安心できますから。もっともストライクはメインが死なないだけで、裏では大勢死んでたりしますけど。
まあ、適当な表現が見つからないのですが……「郷に従え」、つまりその世界観に従うことが好きな私にとって、ガルパンは救いなのかもしれません。
お気づきのように、この2台の戦車には国籍マーク、つまりスワティスカが入っていません。これはいつかデカールを手に入れたときに……という希望を込めての放置です。
同じく製作中のKV-1との比較。ただし756(r)、つまりドイツ軍鹵獲仕様です。
見て分かるとおり、同じスケールかというほど大きさが違います。いっしょに並べるとKVの重量感が半端ないです。履帯の大きさなんか「えっ、えっ」と思考停止するほど違います。戦車兵じゃなくてヨカッタ。
気付いた方もおられるでしょう。「なぜドイツ軍仕様のKVにフィンランド軍の迷彩が?」、と。
実はこのKV、フィンランド軍仕様ではなく、継続高校仕様、つまりガルパンモデルなのです。ガルパンのいいところは1945年までの戦車であればありとあらゆる可能性がある点です。かの世界では大洗を見れば分かるよう、1つの戦車道競技でも戦車の種類や迷彩はフリーダムなわけで、その世界観に乗ったのですな。公式の設定にはないので、いわば同人仕様?
とりあえず完成したので、ウレシイ限りです。あ、756(r)はまだですけど。あの迷彩を嫌と言うほど見たので、とりあえずはアフリカに逃げます。いずれまた着工するでしょう……。
Posted by ラクの戦争は終わった at 00:19│Comments(2)
│プラモデル
この記事へのコメント
プラモ楽しそうだけど神経も磨り減りそうねw
今度皆で作ろうぜ!
してついでに製作とハケ塗装のコツを教えてくださいな(゚▽゚*)♪
今度皆で作ろうぜ!
してついでに製作とハケ塗装のコツを教えてくださいな(゚▽゚*)♪
Posted by katufuuuto隊長 at 2013年05月06日 12:16
隊長!コメントありがとうございます。
オール筆塗りは半分くらいが根気ですね〜何回も塗り重ねるので。スプレーを併用できるといいんですがなかなか。
今度なにか作りましょう!
オール筆塗りは半分くらいが根気ですね〜何回も塗り重ねるので。スプレーを併用できるといいんですがなかなか。
今度なにか作りましょう!
Posted by ラク at 2013年05月06日 16:08